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Story

高校1年生の近衛浩人は、幼いころから同じ夢を何度も見ていた。

とは言うものの、目が覚めるとどんな夢だったか覚えていない。なんとも不可思議だ。

 

幼なじみの朝生彼方は、どこか不思議な雰囲気をまとう少年。

飄々としていて、すべてを見透かしたような物言いをする。

 

浩人と、彼方。

ずっと一緒に成長してきた二人。

これからもそんな日常が続いていくんだと思っていた。

 

そんなある日、満天の星の下、彼方は浩人にある告白をする。

 

気付かなければよかった。知らなければよかった。

でも知らねばならなかった。

息が出来ないほど苦しい。涙も出ないほど悲しい。

でも大切なことだった。

そうだ。この痛みこそがきっと、君が遺してくれた一番の宝物だった。

 

今、そしてあの時。一歩を踏み出すための、本当を探す物語。

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